暇な生保レディのブログ

保険は担当がついてこそ

卵巣嚢腫の入院手術レビューと高額療養費制度からこぼれた費用の話

先日、卵巣嚢腫手術後の経過観察で慈恵医大病院へ行ってきました。手術をしたのが2016年、それから今年で5年が経つわけです。経過観察は5年で終わるよ〜と言われていたので、今年でやっと健康状態の告知書の「過去5年以内に〇〇に当てはまりますか」の「はい」にマルからおさらばできる!ついに「いいえ」にマルができる!!とホクホクです。「はい」にマルがつくのは「過去1年間に健康診断を受けましたか」だけでいいからね!「いいえ」のマルはいいぞ〜!こんなんなんぼあってもいいですからね!


※区切りより前の出来事であれば告知する必要はありませんが、面談の中で得た病歴の情報は弊社では募集人が取扱報告書に記入したり事情書を作成したりしています。

※過去に申し込みがある方は前回申し込み時の告知書も併せて査定するので、今回の告知書がキレイでも前回告知の内容により特別条件がつくということもあります。

※厳し〜めんどう〜と思うかもしれませんが保険って簡単に入れるものじゃないんだと思えください。いざ支払いとなったときに申込時に告知義務違反してないか健康保険の受診履歴等調査されて違反発覚して不払いになる(あらっネット保険でよく聞くやつですね)ってことにならないよう、確実にお支払いできる契約内容にするためです。


御成門にある慈恵医大病院、この5年の間に外来棟やらなんやらかなりきれいになりました。これまでも病棟はきれいでしたけど、新外来棟なんか空港みたいです。この自動ドアの向こうは婦人科じゃなく搭乗口かな?ってくらい広くて洗練された空間です。しかも1階にディーンアンドデルーカのカフェがあります。ドトールでもタリーズでもなくディーンアンドデルーカ…!高い…!


ところで卵巣嚢腫の入院手術をしたことで、私は当時加入して1年未満の医療保険に早速お世話になりました。

ここで保険不要派の方が大好き()な高額療養費制度のことを書こうと思います。

手術前にMRIとPET-CTの検査をすることになったのですが、慈恵でやろうとすると混んでて予約がとれなくてかなーり先になっちゃうから…そうしてるうちに嚢腫が破裂したら大変だから…ということでMRI御茶ノ水のA病院、PET-CTは四ツ谷のB病院で行うことになりました。

特に大きな出費の流れは以下↓

8月MRI 自己負担10,269円

9月PET-CT 自己負担30,531円

10月入院手術 自己負担362,244円+差額ベッド代192,000円(6泊7日)


はいここで全国健康保険協会の高額療養費制度のQ&AをHPから抜粋↓(読むの面倒な人は飛ばしてくれ)


Q4:入院期間が2ヵ月にまたがりましたが、申請書は1枚でいいですか?

A4:1ヵ月毎に1枚必要です。高額療養費は1ヵ月(暦月単位)にかかった医療費をもとに決定します。入院期間が2ヵ月にまたがる場合は、診療月ごとに提出いただき、月毎に自己負担限度額を超えた金額が払い戻されます。

Q5:同じ月で複数の医療機関にかかった場合等はどうなりますか?

A5:高額療養費の対象となる自己負担額は、受診者別、医療機関別、入院・通院別で算出されて、21,000円以上のもの(70歳以上の方は受診者別、入院・通院別で全部の自己負担額)が対象となります。このため、対象となる自己負担額を合算して、自己負担限度額を超えた部分が高額療養費として支給されます。


ざっくり言えば、高額療養費制度はその月にかかった1病院あたり21,000円以上の自己負担が対象ということです。

今回の私の場合で言えば、「同じ病気にまつわる検査や入院手術でも、それぞれ別の月なら月毎の算定になる」ということですね。なので還付を受けられたのは10月の362,244円に対してだけ。それでも入院で月を跨がないよう手術日を調整して予約が取れたのはラッキーでした。

事前の検査も入院手術と同月にできたのなら、自己負担額が合算できていちばん良いんですけど、それでも21,000円超えてないMRIの10,269円は合算対象じゃないという。

でも大きい出費になる検査は入院手術と同じ月にしてほしいとか同じ病院で検査してほしいとか思っても、それはこちらが決められることならいいですが…命を優先した選択をするしかないです。


そんなこととっくに知ってるわ!って方にはただの当たり前の羅列で申し訳ない限りなんですが、「入院手術しても日本には高額療養費制度があるからだいたいの人は医療費8万円くらいしかかからんから、保険よりも貯金でOKやで^^」なんて言っちゃう脳味噌ゆるふわな人たちはもしかしたら知らないのかなと思いまして。入院手術より前の月に検査したり入院で月跨いだりして、「同じ病気のことだから自分の所得区分だと自己負担8万で済むと思ってたのにいいいオエエエ」ってなると本当につらいと思います。高額療養費制度が素晴らしくありがたい制度であることは間違いないのですが、万能の神制度!私は8万で済んだからみんなもそうだよ!みたいな理解だとちょっとまあなかなかこわいですね。

私の場合は差額ベッド代が無ければまあ耐えかなと思いますが、全身麻酔の開腹手術で想像を遥かに超えて体力落ちたので、他人に気を遣わなくていい個室は大正解でした。なので「入院することになっても大部屋にするし!」という考え方はおすすめはしないかな!!

だからといってみんな絶対に医療保険がん保険入れということではないです。貯金があればいいわけです。こういうことのために無くなっていい貯金があれば!生活費や教育費等他の目的に影響がなければ!たぶんきっとおそらくどうにかなるでしょう!(なげやり)

私自身はこの入院手術で医療保険の給付金を15万円もらえて、当時26歳で転職1年目のお財布はかなり助かりました。


話は私の経過観察にもどりますが、血液検査やCTの結果は良好!だけど経過観察5年延長!というまさかの経過観察のおかわりを頂いてしまいました。入りたい保険が…と言うとごめんね(´;ω;`)(←まじでこんな顔)と言われました。ごめんなんて言わせてごめんなさい(´;ω;`)


帰りがけ、診察室入り口横のラックに女性用ウィッグのパンフレットと、ウィッグとつけまつげの付け方講座のお知らせ、乳房再建経験者の集いのお知らせがあるのを見つけました。ウィッグをつけた人の写真は本当に自然でこれもう地毛やんってくらいでしたが、お値段はどれも20万円前後。もし今後の経過観察で悪性物質が見つかったらお世話になるものなんだろうなと思うと、ちょっと真剣に読んじゃいました。なんか〜〜病気になった後は治すためだけでなく〜〜自分らしく生きるために必要になるお金ってあるよね〜〜〜あたりまえだけどそれって全額自己負担なんだよね〜〜〜としんみり感じた1日でした。