いやわたしが教えてほしいよって話です。万人に当てはまる「最低限」という概念が存在するのだろうか。
「保険は不要、掛け捨てのみが一番、貯蓄型はいらない」等、個別状況を考慮せずわかりやすく断言してアドバイス(のようなものを)している意見は「人それぞれやろ〜そんな想像力の無さを露呈しなくても〜」とこちらもその極論の危うさにつっこみもしやすいものですが、
「保険は不要は言い過ぎです!最低限は必要ですね!なので貯蓄型を全解約して掛け捨てにしました!(ドヤァァ)」という一見保険についてフラットな視点持ってます〜的な意見、こちらにもめちゃくちゃモヤモヤしている私がいます(発言小町話法)。何をもって「最低限」って言ってるんかな?どういう保障内容を「最低限」って言ってるんかな?というか「最低限でいい」って受取人の家族が言うならまだしも契約者がドヤ顔で言うの何事?
保険について誰かの受け売りで極論の意見をコピペ発信するよりはるかに大きな一歩を踏み込んだ意見だとは思いますし、実際職域でいざ商談しようという方に「最低限は入っとけよ〜」なんて声をかけてくれる同僚の方がいらっしゃったら、正直かなりめちゃくちゃありがたいです。
ただ「最低限」というのが、これまたやっぱり価値観や個別状況によりますってことなんじゃないかなあと。最低限をどう考えるか。
「最低限、子どもの学費だけでも!」とひと口に言っても、どういう学歴を想定しているかで最低限の金額は大きく変わってきますし。
ここから私の経験の話ですが、家族に迷惑をかけたくないからお葬式代は最低限残したい、とお話して下さった方がいらっしゃいました。保険金はお葬式代のためですねーなんて話して、それでもよくよくお話を聞いてみると、役職に就いている方であり、尚且つ世間体を気にする面もあるようなので、お葬式の規模を小さく見積るのは現実的じゃない。そしてご家族が相続することになる資産のほとんどが自宅と投資マンションといった不動産で現金がほとんどない。迷惑をかけたくないというお気持ちを叶えるには、相応の規模のお葬式代だけでなく相続対策を組み込んだ保険金額にする必要がありそう…という、自分で書いててもややこしいなってケースがたくさんあります。本人や家族の希望と、置かれている状況がわからないと「最低限」が見えてこない。まあ最低限叶えたい気持ちを反映したプランでも、体況上入れるかどうか、保険料が払える金額かどうかはまた別問題ですが…
例えば介護の保障だったら、家族と介護士のどちらに介護してもらいたいか。自宅と施設のどちらでどの程度過ごしたいか。施設のサービスはどれくらいの質のものを希望するか等々…。保険の目的がお葬式代であれ介護であれ何であれ、「最低限でいい」と人に言うのは簡単ですが、その「最低限」を導き出すのが全く簡単ではない。だからこそ保険の担当がいる意味があるんだよっていう!ここに繋がるっていう!!(そもそも「最低限でいい」って言う人たちは介護の保障なんか考えてない気がしてきたけども!)
ということで、
「保険は不要は言い過ぎです!最低限は必要ですね!なので貯蓄型を全解約して掛け捨てにしました!(ドヤァァ)」
このご意見についてですが、
「最低限は必要!」というアドバイスは本人が思ってるほど中身のあるアドバイスになってないんだよなあ、ドヤって気持ちよくなってるとこすいませんね、でも不要って言われるよりずっといいわァという気持ちです。
このアドバイスらしきものの中身をペラペラにさせている所以は「貯蓄型を全解約して掛け捨てにしました!」にもあると感じているのですが、保険を貯蓄と掛け捨てという保険料の支払い方で分けて話す人って、それが保険種類でいう終身・定期・養老のどれにあたるかわかっていないという確信があるのは私だけですか…?「最低限」という「保障内容」について話しているときに、重要な保険期間に言及せず「保険料の支払い方」で保険を決めたってオチを持ってこられると、シンプルにびっくりするゾ!
今回は最低限の正体を探ってきましたが、自分は病気になったら最低限でなく最高の治療をしたい!とか、残される家族には最低限でなく今の水準を保った生活をしてほしい!とか、現実にはいろんな思いの人がいるよ〜ということを申し上げておきますわね!保険絶対最低限マンはSNSから現実に出てきなさいね!
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